2006'12.23.Sat
不定期短文連載。
…第二話やっとこアップ。
俺と加倉井の話の続きです。その後の二人、車の中。
えーと前回分からなかった「俺」の名前、まだ出てないです。けどもう言っちゃおうかな(笑
本文中で加倉井から「ニキ」と呼ばれているんですが、本名は「二木(ふたつき)」です。通称ニキ。
余談だけど、通りすがりのお客さんから拝借した苗字だったりする…。
へー、二木って読むんだ!みたいな。
さっき柚子湯に入ってきました。冬至だったからね。
めちゃくちゃ匂いがよくって、いつもの倍くらい長く入っておりました。
気持ちよかった~vv
…第二話やっとこアップ。
俺と加倉井の話の続きです。その後の二人、車の中。
えーと前回分からなかった「俺」の名前、まだ出てないです。けどもう言っちゃおうかな(笑
本文中で加倉井から「ニキ」と呼ばれているんですが、本名は「二木(ふたつき)」です。通称ニキ。
余談だけど、通りすがりのお客さんから拝借した苗字だったりする…。
へー、二木って読むんだ!みたいな。
さっき柚子湯に入ってきました。冬至だったからね。
めちゃくちゃ匂いがよくって、いつもの倍くらい長く入っておりました。
気持ちよかった~vv
「で、どこ行くんだよ」
「さぁ?これ、このまま真っすぐ行ったら高速入れるっけ?」
「たぶん…てお前!本当にどこまで行く気だよ!」
「…え、嫌か?」
運転を続けながら、ちらっとこっちを見る加倉井と目が合う。
―――しょうがないな。
そのようにどこか懇願するような目をされては、こちらも強く出れない。実際明日は仕事も休みで、これからどこかへ行くことに支障があるわけではないし。
「…べつにー」
「ならいいじゃん」
なんでそこでホッとした顔するかなー…。
加倉井の方を見ていられなくて、思わず窓の外へと目を逸らす。
ちょうど車は、高速道路の入り口にたどり着いたところだった。どうやら本気で高速を行くつもりらしい。果たして行き先は、決まっているのかいないのか。
煙を大きく吸い込んで、吐き出す。相変わらず車内の音といえば、それとラジオの音だけだった。
吸い終わった煙草を灰皿に押し込んで、俺は最後の煙を吐き出した。
コイツの気持ちが分からない。一体何を考えていて、どうして俺といるのか。今も昔もだ。
…そんなの今更なんだけど。
車内の沈黙が俺に色々なことを考えさせる。昔の事とか、思い出してしまってしょうがない。
自分の唇に手を伸ばす。指で触れる。
ああ、口元が寂しい。
「ニキ、ん」
そうして差し出された煙草は、加倉井の愛用しているラッキーストライク。
それじゃないって言いたかったけど、そんなこと口に出せるはずもなく。
「サンキュ」
俺は煙草を受け取った。
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