2006'12.17.Sun
不定期短文連載。
まだ「俺」の名前が出てきてないけど、一応決めていたり。
続きは今書いている途中だけど、思っている以上にキャラが増えてしまってどうしような感じ(笑
あの話と絡めて…とか考えているうちに、結構大きな感じになってきちゃったりも。
あーあ!(←楽しい
これ、つづきます!(ここで終わってもいいけど/笑
まだ「俺」の名前が出てきてないけど、一応決めていたり。
続きは今書いている途中だけど、思っている以上にキャラが増えてしまってどうしような感じ(笑
あの話と絡めて…とか考えているうちに、結構大きな感じになってきちゃったりも。
あーあ!(←楽しい
これ、つづきます!(ここで終わってもいいけど/笑
カーステレオから流れてくる激しいイントロと、陽気なDJの声。
俺たちの間に言葉はなく、さっきまでのテンションの高さが嘘のように黙り込んでいる。
車内には騒々しいラジオの音と、煙を吐き出す音がふたつ。
たった今、高校の頃の友人二人を家の近所に下ろしたところだった。
高校のとき共に馬鹿騒ぎをやっていた俺たちは、仕事を始めてからというものの大学時代よりさらに会う機会が減ってしまっていた。ようやく最後の一人の就職が決まり、全員が地元に帰ってきた今、ちょうどいい機会だしということで声をかけてきたのは先ほど降ろした友人たちだ。
久々の再開だったためか皆の酒もよく進み、運転手だったコイツには悪いが俺も少し口にしてしまった。もっともコイツが好むのは、喉を焼く美味い酒より、指先の冷える苦くてキツイ煙草なのだが。
そんなわけで、少しばかりのアルコールを飲んだ今の俺は、ほんのちょっと気分がいい。
ちらりと運転席を見遣る。
普段、比較的よくしゃべるコイツは、俺と二人のときだけ無口になる。 そういうところはあまり変わってない。
その沈黙と車の揺れは俺にとって非常に心地よいものだったが、俺はあることに気が付いて口を開かないわけにはいかなくなった。
「な、お前ホントに俺の家、覚えてんの?」
「は?なんのこと?」
前方を見据えながら、運転を続ける。
すっとぼけられて、俺はちょっと嫌な予感がした。
「げっ、もしかしなくても適当に走ってる…?」
「だぁいじょうぶだって。ちゃんと覚えてるよ」
「…道、違くない?」
「知ってる。ちょっとくらい付き合えよ」
そう笑いながら言うと、行き先を告げるでもなく車を加速させた。
こういう強引なところも変わってない。
諦めの息を吐いたが、その口元は緩んで笑みの形を作った。
よかった、俺の知ってる加倉井だ。
年を重ねても、変わらない。
車は、夜の街をひた走る。
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