2006'12.26.Tue
24日は日記書いてないし、25日はクリスマスのくの字も出てこない内容。
ちょっと軽く忘れてました。年賀状の事で頭いっぱいやった^^;
そんなわけで、2時間ちょっと遅れですが(現在0219)クリスマスものを少々…。テイスト甘めの満と陽平です+
正直、コンビニバイトの経験もないし色々突っ込みどころ満載ですが…まぁクリスマスだしいいよね!ってことで(もうクリスマス終わったけど…orz
ほんの少し遅い、クリスマスをあなたに(ていうか私に(笑
ちょっと軽く忘れてました。年賀状の事で頭いっぱいやった^^;
そんなわけで、2時間ちょっと遅れですが(現在0219)クリスマスものを少々…。テイスト甘めの満と陽平です+
正直、コンビニバイトの経験もないし色々突っ込みどころ満載ですが…まぁクリスマスだしいいよね!ってことで(もうクリスマス終わったけど…orz
ほんの少し遅い、クリスマスをあなたに(ていうか私に(笑
クリスマスの定番音楽ばかりが繰り返される店内は、なぜか今日に限ってガラガラだった。いつもであれば、この時間帯のコンビニでも、チラホラ人がいるものなのに。
今頃、世の恋人たちはディナーに舌鼓を打ち、幸せ家族はケーキを囲んでホームパーティを楽しんでいるにちがいない。
そう思うと、自然とテンションも下がってくるというものだ。
なぜこんな街も人も浮かれた日に、俺はバイトなんかしているのだろう…。
いや、単純にバイト仲間からシフトを代わってくれと頼まれたからなんだけど。
そりゃあ彼女はいないけど、俺にだってクリスマスを一緒に過ごしたいと思う相手は居るわけで。
…頼まれると断れない自分のこの性格が憎い。
ピンポーン。
「いらっしゃいませー」
自動ドアが開くと同時に人が入ってきた気配がして、俺は背筋を伸ばした。
「さみー!よー、メリーメリークリスマぁス!!なんか今日暇そうだな!」
「…陽平」
一気に肩の力が抜ける。
「そっちこそ。何しにきたんだよ、暇人」
「あっ、ひっでーの!満がクリスマスにひとりなんて寂しいだろうなーと思って、わざわざバイト先にまで来てやったのにィ」
「そんなもんいらん」
レジカウンターに近寄ってきた陽平は鼻の頭を赤くして、にひーと笑ってみせた。
この寒い中歩いてきたのか。
思わず手の甲で頬に触れた。冷たい。
「なに、あっためてくれんの?」
冗談めかして言いながら、柔らかい笑みを浮かべる。
「ばっかじゃねぇの」
…あぶねー!
よかった、一緒の時間にシフト入ってるやつがちょうどトイレ行ってて。今の無意識だったよな、俺。
慌てて引っ込めた手を、開いたり握ったりしてごまかす。周りも気にせず陽平に触れた自分に、少なからず驚いてしまった。
「な、もうすぐ上がりだよなっ?俺、待っててい?」
「ダメ」
「えーなんでだよーけちー」
「先行ってろ。お前んちでいいだろ」
この後の集合場所を伝えながら、辺りに目を配る。
店内に客はなし。相方も帰ってくる気配なし。…さては、彼女と携帯で連絡とってんな。
そんな考えを頭の隅に置きながら、陽平のマフラーを乱暴に掴む。
カウンター越しに引き寄せて、冷たい唇に俺の唇を押し付けた。熱を分け合う。
「…先、行ってろ」
陽平は一瞬驚いた顔をしたが、すぐにいつもの笑顔を作ると俺に背中を向けた。
「外で待ってるな!」
ピンポーン。
自動ドアをくぐって外へと出る背中を見つめる。いや、睨む。
俺の言うことを聞く気は全くないらしい。
「はぁ。…知ってるけど」
時計を確認する。交代まであと5分。
そこにバイト仲間が戻ってきた。俺と入れ替わりに入るやつも一緒だ。どうやら帰ってくるのが遅かったのは彼女との連絡ではなく、交代のヤツにちょうど会ったからのようだ。スマン、てっきり彼女かと。
心の中でこっそり謝ったが、そんなこと本人には伝わらない。
「ちーす、おつかれ」
「ゴメン、俺5分先にあがるわ。交代来たしいいよな?店長には適当に言っといて」
そう言うが早いか、俺はすでに裏へと向かおうとしていた。
「え、いや別にいいけど…」
「おー何々、加納くんオンナですかぁ?」
「ちっげーよ。…あ、そだ」
レジ横にあるあったか~いのコーナーから、缶コーヒーを二本取り出す。
「これ、今月の俺の分から引いといて。じゃ、おつかれ」
「「おつかれ~」」
お互いにクリスマスプレゼントなんて用意してないし、何か特別な日だというわけでもない。
「うわ、ホントに待ってやがる」
マフラーに顔をうずめ、コートのポケットに手を入れて待つ陽平を見つけて声を漏らす。
まぁ。とりあえず、コイツのこの笑顔が見れればそれでいっか。
熱い缶コーヒーを手渡して、俺も自然と顔を緩ませた。
メリークリスマス。
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