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日常の下らない光景と独り言。

2025'06.30.Mon
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2007'01.12.Fri

03

不定期短文連載。
第三話は登場人物変わりますよー。
01でちらっと書いてた、「高校の頃の友人二人」です!
木下と山口です!
実は山口だけ、他のみんなと違って下の名前がすでにあります。
その辺は、また先の方でわかると思いますので…(焦らしぷれい(笑
それまでお付き合いいただけると嬉しいです。
…本当に不定期連載だけど。
それにしても、推敲不十分なんで…途中で色々編集するかもです。
ご了承ください!笑


明日から一泊して、綴のところの原稿お手伝いに行ってきます。
アンソロの編集お手伝い(…だよね?
頑張るー^^



「なな、木下、アイツらどうしたと思う~?」
 隣を歩く山口は、まだ酔いの醒めない様子でオレを軽く見上げる。
 加倉井の車を降りたオレたちは、寒さに身を縮ませながら家路についていた。
 仕事を始めてから一人暮らしを始めたオレは、山口と帰る方向が一緒になった。特に狙って近くに引っ越したわけではないが、こうして集合するときは集まりやすくて都合がいい。
「加倉井とニキ?…さーなぁ。高校卒業してから、二人だけで会ったりしてなかったみたいだからなーどうだろ」
「高校時代は、あーんなに一緒にいたのになっ」
 話題は先ほどまで一緒に飲んでいた友人、加倉井と二木のこと。
 高校でつるんでいたときは一緒に馬鹿なことをやったものだが、あの二人には時々、オレたちの入れない世界を感じていた。
 しかし卒業してからというもの、高校の頃程の親密さはなくなってしまったようだった。何かがあったのかどうかはよく知らないが、以前の関係に修復できていたらいい。今日はそのための集まりでもあった。
 オレたちが声をかけなければ、ずっと会わずにいたに違いない。
 …まったく、どうしてオレがこう気を回してやらにゃいかんのだ。
「あのあとどっか行ったりしてンのかなー?」
 山口が、よっと掛け声をかけながら公園の一段高い花壇の淵にのぼる。その足元は酔いのせいでふらついていて、見ているほうが怖い。
「加倉井がオレたちの意図を、ちゃんと汲めてたらな」
 オレが無意識に差し出した腕を掴んで、山口はバランスを取る。
「おっ、悪いね」
 そうやってにーと笑う様は、高校時代と何ら変わりない。コレで社会人だっていうのが信じられないくらいだ。
 言うと拗ねられるので、黙っておくけど。
「カクに俺たちの考え、ちゃんと伝わってンのかなー」
「いくらなんでも、加倉井だってその辺は分かるだろ。つーか、分かってくれんと困る」
 最後呟くように言うと、隣の高い位置からぶっと噴出す音が聞こえた。
「木下ってば相っ変わらず、カクには手厳しいのなー」
「ふん」
 あいつにはコレくらいがちょうどいい。



木下、ちょっぴり加倉井をライバル視。
…にしようかと思って考え中(今更。
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